育毛剤必須成分「グリチルリチン酸ジカリウム」の育毛効果を解説!

育毛剤必須成分「グリチルリチン酸ジカリウム」の育毛効果を解説!

育毛剤の成分表を見ると、必ずと言っていいほど含まれているのが「グリチルリチン酸ジカリウム」です。

 

ややこしい名前ですが、甘草というマメ科の植物からの抽出物で、れっきとした自然由来成分なのです。

 

 

このグリチルリチン酸ジカリウムは、どのような形で育毛効果を発揮してくれるのでしょうか。

 

グリチルリチン酸ジカリウムの主な効果は?

 

グリチルリチン酸ジカリウムの主な効果は3つです。殺菌効果と抗炎症効果、抗アレルギー効果です。それぞれどのような形で育毛に関係しているのでしょうか。

 

殺菌効果

薄毛の原因というとAGA(男性型脱毛症)ばかりに目が行きがちですが、頭皮に住んでいる雑菌も薄毛と無関係ではないのです。なぜなら、雑菌による炎症も薄毛の原因となる可能性があるからです。

 

不十分な洗髪によって頭皮の皮脂が過多になったり、過剰な洗髪による乾燥でフケが増えたりすると、毛穴に詰まってしまいます。

 

 

ここに雑菌が感染することで、炎症の原因になるのです。炎症が悪化すると十分に成長していない頭髪まで抜けるようになり、薄毛の原因となってしまうのです。

 

ミノキシジルの副作用として、頭皮のかぶれや湿疹がありますが、これもミノキシジルによって頭皮の血行が促進された結果、皮脂の分泌量が増えて毛穴に詰まり、雑菌が感染することが原因なのです。

 

グリチルリチン酸ジカリウムには、この雑菌を退治してくれる殺菌効果があります。

 

上記のような理由によって毛穴が詰まっていても、グリチルリチン酸ジカリウムによって雑菌を退治していれば感染しにくくなり、薄毛につながる炎症の防止が期待できるのです。

 

抗炎症効果

グリチルリチン酸ジカリウムに殺菌効果があるといっても、頭皮のすべての雑菌を退治できるわけではありません。

 

というか、そんな超強力な成分なんて危なくて頭皮に塗ることができません。つまり、最近の感染による炎症の可能性がゼロになるというわけではないのです。

 

 

ただ、炎症が起きても重症化しなければ、脱毛症につながるようなことはありません。

 

グリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症効果は、炎症を早く治す手助けをし、重症化を防いでくれるというものです。

 

残った雑菌の感染によって炎症が起きてしまっても、グリチルリチン酸の抗炎症効果によって軽くてすめば、薄毛に至ることはなくなってくれるというわけです。

 

グリチルリチン酸ジカリウムはニキビ治療薬にも含まれている成分ですが、これは抗炎症効果によってニキビを重症化させないようにすることが狙いなのです。

 

抗アレルギー効果

育毛剤にはいろいろな成分が含まれていますが、これは薄毛の原因がたくさんあり、そのすべてに対応できるようにするためです。

 

ただ、こうした成分の中に、不幸にしてアレルギーを起こす可能性があるものが含まれている可能性は否定できません。

 

育毛剤によってアレルギー症状が引き起こされると頭皮の炎症につながり、使用を中止せざるを得なくなります。

 

育毛剤には「全額返金保証制度」が用意されている商品が多いですが、これはアレルギー症状に備えたものなのです。

 

▼イクオスの場合は45日間と長い

 

グリチルリチン酸ジカリウムには、アレルギー症状を抑える効果もあるのです。たとえ含まれている育毛成分が不幸にしてアレルギー症状を引き起こすものだったとしても、症状が重症化するのを抑えてくれる可能性があるのです。

 

脱毛症を引き起こすようほどの炎症を引き起こす前の使用を中止できますし、場合によってはアレルギー症状そのものを抑えてくれるかもしれないというわけです。

 

育毛成分を助ける「縁の下の力持ち」

こうして見ていくと、グリチルリチン酸ジカリウムには抜け毛を抑えたり、頭髪の成長を促進させたりするような効果はないことが分かります。

 

 

育毛成分というよりも、頭皮の状態を整えることを主眼に置いている成分だと言っていいでしょう。ただ、頭髪が「作物」ならば頭皮は「畑」のようなもので、頭皮の状態が良くなければ育毛効果は十分に発揮されません。

 

上記のミノキシジルの副作用でも、そのまま使い続けると頭髪の成長に悪影響を与えてしまうため、使用を中止せざるを得なくなるのです。

 

また、育毛剤には成分を変質させないためにエタノールが含まれている商品が多いですが、これが頭皮の炎症の原因となってしまうこともあります。

 

グリチルリチン酸ジカリウムによって雑菌を退治し、炎症を防ぎ、アレルギー症状を抑えることができて初めて、育毛成分は十分に効果を発揮できるようになるというわけです。

 

 

育毛効果そのものはなくても、育毛成分を生かすためなくてはならない「縁の下の力持ち」的な存在と言っていいでしょう。

 

育毛剤に必ずといっていいほどグリチルリチン酸ジカリウムが含まれているのは、頭皮の状態を整えることで育毛成分の効果のアップが期待できるからなのです。

 

どちらかというと目立たない成分ですが、ちゃんと重要な役割を持っているのです。