イソフラボンの育毛効果と副作用をわかりやすく解説する!
イソフラボンとは?
イソフラボンは豆類に多く含まれているポリフェノールのことを指します。多く含有されているものと言えば豆乳や納豆、豆腐などが有名ですね。また、食材だけでなく味噌やきな粉にも含まれているので、お湯に溶かして摂取したり、食材につけて食べることも可能です。
厚生労働省が公表している1日のイソフラボン摂取量の目安は上限が75mgとなっています。納豆1パックだけでも65mgあるので、1日の摂取量を満たすのは簡単なことかも。
大豆イソフラボンを多く取っている方は、育毛効果や更年期障害の発症を予防したり、ガンのリスクを低減させる効果も期待できます。健康と育毛の両面で効果が期待できるイソフラボンについて迫っていきましょう!
イソフラボンの育毛効果は?
イソフラボンが、育毛に最も影響しているのは女性ホルモンの働きを増強し、悪性の男性ホルモンを抑えること。正確には女性ホルモンの分泌を上げるというよりも、イソフラボン自体が女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を発揮するので、結果的に女性ホルモンと同様の効果があるということです。
エストロゲンは男性にも存在していて、肝臓で分解されます。エストロゲンの量を一定に保つことでテストステロンの増加を防ぐことができます。
テストステロンは5aリダクターゼと合体すると、薄毛の要因となるジヒドロテストステロンに変わりますから、その可能性をエストロゲンが下げてくれるといえます。
女性が薄毛になりにくいのは、女性ホルモンの作用と男性ホルモンの割合が大きく影響しています。
男性の場合は、どうしても男性ホルモンが優位になり、それが悪性のジヒドロテストステロンに変化してしまう可能性が高まりますから、女性ホルモンに似たエストロゲンの摂取は髪の毛にとって大歓迎という訳ですね。
そしてイソフラボンは、悪玉コレステロールを下げる役割もあります。悪玉コレステロールが体内に溜まり、血液の中に入ってしまうと血中コレステロール値が上がり、血液の流れが悪くなります。イメージとしてはゴミが散乱したドブ川のような状態に・・・。
そういった汚い川(血液)の流れを掃除する役割がイソフラボンにはあります。血流が良くなれば、毛細血管の細部までしっかりと良い流れをキープして、毛乳頭に行き届きますからね。
それが結果的に、抜け毛の防止や髪の太さを生み出すということにつながります。
イソフラボンの副作用や服用(使用)時の注意点は?
体調が悪いときに摂取するのは控えたほうが無難です。
肝機能障害を患っているときはエストロゲンの分解能力が下がって、体内のエストロゲンの濃度が上昇して男性の人でも女性化のような体の変化が生まれることも・・・。
例えば、胸が大きくなったり、乳腺肥大が起こったりなど。女性の方もエストロゲンの濃度が上昇してしまうと生理不順が起こったりすることもあるので体に良い成分とはいえ、必要以上に取ってしまうと体調不良きたす可能性がある成分でもあります。
そして、もう一つ副作用のリスクが考えられるのが甲状腺への影響。
イソフラボンは甲状腺へのヨウ素の入り込みを防ぐ働きがあります。人によってはヨウ素が不足状態でイソフラボンを摂取してしまうと、甲状腺の肥大を生み出してしまうケースも報告されています。
ちなみにヨウ素というのは、海草類にも微量に含まれていたりするんです。しかし毒物としてのリスクがあるため、医療用の成分として用いられています。
ただ、食事の中で微量に摂取したり、育毛剤として使用する分には問題ないでしょう。ヨウ素の上限は1日に2.2ミリグラム以下とされています。育毛剤や食材は微量ですから、もちろん医療用として制限を受けているケースはありませんのでご安心を!
なんにしても、摂り過ぎは体に支障をきたすので、適量ってことですね。すべての成分に言えることです。