フィンペシアとプロペシアの違いを3つの観点から説明!
「フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品です!」なんて伝えているサイトもありますが、正確に言うとちょっと違うんです。まぁ面倒だから私もそう言うときがありますが…
確かに似たような作用があって薄毛改善効果が期待できる内服薬ということには違いないのですが、細かい点では幾つかの違いがあります。
ここではフィンペシアとプロペシアの違いについて、3つの観点からわかりやすく紹介していきましょう。
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フィンペシアがプロペシアのジェネリックというのは間違い?
一部勘違いしてる方がいるようなので改めて紹介しますが、厳密に言うとプロペシアのジェネリック医薬品がフィンペシアというわけではありません。
でも有効成分は全く同じフィナステリドなので、後から販売されたフィンペシアがジェネリック医薬品だと思ってる人が多いみたいですね。
しかしジェネリック医薬品というのは本来、特許申請が下りたもののみ与えられるもの。ただ、プロペシアの特許は切れていません。
つまりインドの製薬会社が勝手に同じ成分を含んだフィンペシアを作っちゃったというのが現状なんです。
今でこそ、インドでもそういった法律も見直されて未公認のジェネリック医薬品が蔓延する状況は少なくなりつつありますが、相変わらずフィンペシアの販売がされている状況は変わっていないようです。
プロペシアとの違い その1 ~価格~
フィンペシアとプロペシアを販売している個人輸入代行業者でチェックすると分かりやすいんですが、この二つは価格が全然違うんです!フィンペシアの方がめちゃくちゃ安いです。
個人輸入代行業者として実績があるオオサカ堂で料金を比較してみると、フィンペシアは一箱に100錠も入っていて、多少価格の変動はありますが2,000円程度。
一方、プロペシアは一箱28錠入りで5,500円程度。10分の1ほどの価格の差があるのは大きいですね。しかも病院で処方される場合は、プロペシアの価格は5,500円では、とてもとても収まりません。(8,000円ぐらいはします。)
成分が一緒なのに、こういった価格差が生まれるのは製造工程で人件費が大幅に安いインドの経済事情が絡んでいるようです。そういった状況もあって値段的な魅力もあり、フィンペシアを買うという人も結構います。
プロペシアとの違い その2 ~製造国~
そして、もう一つの違いは製造国。プロペシアを製造販売しているのはアメリカのメルク社。一方、フィンペシアを製造販売しているのはインドのシプラ社。
どちらも薬の海外輸出を行っている大きな会社ですが、どちらかというとインドの製薬会社の方が、「なんとなく不安・・・」という方もいるかもしれませんね。
日本でもフィンペシアの服用は厚生労働省から服用許可が下りていませんし、信頼性という意味ではプロペシアに劣るのは否定できません。
ただインドのシプラ社で製造されたものはインド国内だけでなく、南米やヨーロッパ、アフリカ、アジアとほぼ全世界に輸出されているので、「まがい物を販売している会社」というわけではありません。
購入に際してインドの製薬会社だからと言っても、そこまで心配する必要はないでしょう。
プロペシアとの違い その3 ~コーティング剤~
プロペシアとフィンペシアの違いで、もう一つ気になる要素がコーティング剤。ともに錠剤タイプですが、フィンペシアの方のコーティング剤に、「キノリンイエロー」と呼ばれる発ガン性のあるコーティング剤が使用されていることが一時期話題になりました。
キノリンイエローというのはタール系の色素なので、ソーセージなどの食材にも使用されていることがあります。つまり、そういった食材にもあるぐらいなので少量摂る分には、さしたる体への影響はありません。
しかも食材とは違い、薬の場合は服用量に制限がありますから、例えばフィンペシアを飲んだからといって、「ガンがなっちゃう・・・」ということはないでしょう。
別にキノリンイエローを体内に入れてすぐに毒だというわけではありませんのでご安心を!(まあ、ないに越したことはないけど。)
ちなみに2014年6月以降に販売されているフィンペシアにはキノリンイエローは使用されていません。昔の在庫などが送られてこない限りはまず大丈夫だと思いますよ。
記事トップの画像が旧タイプで、下記がキリンイエローが入ってない新タイプです。
まとめ
このように幾つかの違いがありますが、価格と信頼性というところが大きな違いと言えそうです。
プロペシアの方が価格が高いですが、臨床試験を行い、どれぐらいの効果が出ているのかということをMSD社が発表しているし、説明書も日本語でしっかりと書いてあるので安心感があります。(個人輸入だ海外から購入するともちろん英語ですが)
一方、フィンペシアの場合は日本での使用許可が得られていないため、手に入れるには海外からのお取り寄せしか入手方法がありません。
そうなると当然説明書も英文。安全面や、もし何かあった時のトラブルを考えると、ちょっと使用するのに躊躇してしまう気持ちも捨て切れませんね。
ただ、これまで大きなトラブルもなく値段がめちゃくちゃ安いというメリットがあるため、そちらを選択しても大きな問題はないでしょう。
値段ならフィンペシア、安全面ならプロペシアといった感じで選ぶのが良いかなと思います。
ただ、どちらもお薬です。副作用の危険は覚悟してください。
最近では、服用をやめてもEDや鬱などの後遺症が残るという話もあります。薄毛治療で他の病気になったら本末転倒なので、十分検討してくださいね。
精子に異常がきたすなどのお話を下記の記事で書いています。参考にしてみてください。