プロペシアの副作用が起きる確率はどのぐらいなの?
AGA(男性型脱毛症)の治療薬であるプロペシアに抑鬱状態やED(勃起障害)、精子減少などの副作用があることは広く知られていますし、プロペシアの注意書きにもそうした副作用のリスクについては明記されています。
【出典元:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf】
ただ、そうした副作用がどのぐらいの確率で起きるのかについては、知らない人も多いのではないでしょうか。プロペシアの副作用が起きる確率について、簡単に説明していきましょう。
そもそもプロペシアとはどういう薬なのか?
副作用の確率について説明する前に、そもそもプロペシアとはどのような薬なのか知っておきましょう。AGAは男性ホルモン由来物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされるものです。
DHTは頭部においてはTGF(トランスフォーミング増殖因子)の一種であるTGF-βの生成を促し、毛母細胞の分裂を抑制します。これによって十分に成長していない頭髪が抜けるようになり、薄毛になってしまうというものです。
プロペシアの主成分はフィナステリドといい、5α-リダクターゼという酵素の働きを抑えることでDHTの生成量を減らす効果があります。DHTが生成されなくなればTGF-βが減少し、毛母細胞の分裂が活発になってくれるというわけです。
もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されたものですが、DHTの生成抑制でAGAの進行を抑えられることが分かったため、治療薬として使用されるようになったという経緯があります。
それぞれの副作用の確率は?
問題はフィナステリドには副作用があることです。精神面を安定させる効果のあるアロプレグナノロンという物質の分泌量を減らすことで、抑鬱状態になってしまうことがあります。
また、DHTだけではなく、男性ホルモンそのものの量を減らし、ED(勃起障害)や精子減少を招くことも知られています。
では、こうした副作用はどのぐらいの確率で起きるものなのでしょうか。米国で行われた臨床試験の結果によると、以下のような結果が出ています。
副作用 |
確率 |
---|---|
性欲減退 |
1.8% |
勃起機能の低下 |
1.3% |
鬱 |
1.0% |
精子減少 |
1.1% |
国内で行われた臨床試験では、何らかの副作用が出た人が4.0%です。このうち性欲減退が1.1%、勃起機能の低下が0.7%ですから、米国での結果と大きな差はありません。
数字にすると大したことがないように思われますが、実際にはそうでもないのです。プロペシアの国内での使用者は、公式には50万人です。
一般の使用者を含めると…すごい数に?
これはあくまでもAGAクリニックをはじめとする医療機関で処方されている人の数で、通販などで個人的に購入している人を含めると、さらに人数が増えることは想像に難くありません。
公式の使用者数と国内での臨床試験のデータを基にしても、何らかの副作用が出たという人は2万人になってしまうのです。性欲減退ならば5500人、勃起機能の低下は3500人ですから、かなりの数になるのではないでしょうか。
しかも、こうした副作用のリスクがあることは、プロペシアの添付書類にもちゃんと明記されていることなのです。(ページトップの画像を参照)
プロペシアを使用して副作用が出た人は4%というと大したことがないと思えるかもしれませんが、2万人もの人に副作用が出たとなると小さくない問題だということが分かるでしょう。
プロペシアはAGAクリニックでの処方が安心!
繰り返しますがプロペシアの副作用の確率は低いだけであり、副作用が起きないというわけではありません。
もし副作用が起きてしまった場合には、プロペシアを個人で購入していた場合には「お手上げ」になってしまいます。これを防ぐためには医療機関、特にAGAクリニックに処方してもらうのがオススメです。
プロペシアの効果的な使用法や副作用対策についてのノウハウが豊富ですので、万が一副作用が出た場合でも適切に対処してくれるためです。
副作用のリスクを少しでも減らすために、プロペシアはAGAクリニックで処方してもらうようにしましょう。
評判のいいAGAクリニックはこの2院!
私が調べた結果では、評判のいいクリニックは「銀クリ」と「ヘアメディカル」です。
銀クリは東京しかありませんが、ヘアメディカルは主要都市に全国展開しています。私の友人はヘアメディカル名古屋院に通院しています。
また、私が実際に無料カウンセリングを受けたのもヘアメディカルです。そのときのヘアメディカル体験談を書いていますので、是非ご覧ください。
薬治療を行うのであれば、はじめは必ず専門医の指示のもと、治療をしてください。薬治療は効きます。その反面、違う効果(副作用)も必ずあります。
自己判断で治療を進めるのは危険なので、よく検討してからスタートすることをおすすめします。