プロペシアを通販するのは危険過ぎるのでやめよう!
AGA(男性型脱毛症)の治療薬のひとつに、プロペシアがあります。主成分はフィナステリドで、AGAの原因である男性ホルモン由来物質・DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える効果があります。
「プロペシア 通販」で検索をかけると実際に取り扱っているサイトや、購入の方法について説明しているサイトが多数ヒットします。
ただ、実際に個人で購入するのは、あまりにも危険すぎると思うんですね。なぜなら、プロペシアにはいろいろな副作用が確認されているから。
※オオサカ堂でプロペシアを入手していた自分が言うのもアレですけど…(今は卒業)
プロペシアの効果はどれほどのものなのか?
プロペシアはもともと、前立腺肥大症の治療薬でした。前立腺肥大症もDHTが原因で引き起こされるもので、DHTの生成を抑えることを目的に開発されました。
このDHTの生成抑制効果がAGAにも効果があることが分かったため、治療薬として使用されるようになったという経緯があります。実際、プロペシアの効果は顕著です。スゴいです。半端ないです。
「臨床皮膚科」(医学書院)に掲載されていた臨床試験のデータによると、プロペシアを3年間投与した人のうち、症状が悪化したのは2%にすぎなかったのです。
【出典元:https://www.hama1-cl.jp/propecia/clinical_efficacy03.html】
78%は症状が改善、20%は現状維持ですから、最悪でもAGAの進行を食い止めることができるのです。現状、これだけの効果がある治療薬はありません。このため、医療機関におけるAGA治療では、プロペシアの投与が最優先となっています
通販で安価に入手できるプロペシア
プロペシアの処方は健康保険の適用外なので、医療機関によって費用は異なります。28錠入り1セットの場合、一般的な皮膚科で1万円前後、AGAクリニックのだと2万円前後が相場だとされています。
これが通販の場合、1セットが5,000円前後になるのですから、かなり安くなります。これならば、わざわざ医療機関に診てもらわなくてもいいのではないかと安易に考えてしまう人もいるかもしれません。(私もそうでした)
ただ、前述のようにプロペシアには副作用があります。そして、通販で購入する場合は副作用には自己責任で対応しなければならなくなってしまうのです。
プロペシアの副作用にはどのようなものがあるのか
プロペシアの副作用として確認されているもののうち、主なものは次の通りです。
- 抑鬱状態
- ED(勃起障害)
- 精子減少
- 発癌性
それぞれの副作用が起きる背景などについて、説明していきましょう。
抑鬱状態
プロペシアはDHTの生成を抑制するフィナステリドが主成分となっていますが、フィナステリドには神経ステロイドの一種であるアロプレグナノロンという物質の分泌量を減らす副作用があることが分かっています。
アロプレグナノロンには精神面を安定させる効果があり、女性のPMS(月経前症候群)の原因のひとつがアロプレグナノロンの減少であることも分かっています。
プロペシアの投与によってアロプレグナノロンが減少すると、精神面が安定しなくなってしまいます。これによって脳の興奮が抑えられなくなってしまい、抑鬱状態を招いてしまうのです。
また、プロペシアにはDHTだけでなく、男性ホルモンの量そのものを減らしてしまうリスクがあることも分かっています。
プロペシアに含まれているフィナステリドの量は1%ですが、フィナステリド5%配合の別の薬を使用したところ、男性ホルモンの量が減ってしまったという臨床例があります。
男性ホルモンには精神をアグレッシブにする効果があり、これが仕事などの「やる気」につながっているのです。ところが、男性ホルモンの量が減少すると、この精神面での張りが失われてしまいます。
これによってやる気が起こらなくなってしまうことも、抑鬱状態の原因のひとつといっていいでしょう。
ED
上記のようにプロペシアの主成分であるフィナステリドには、体内の男性ホルモンの量を減らしてしまう副作用があります。男性ホルモンの減少は性機能の低下につながり、EDを発症してしまうケースが有ることも知られています。
臨床試験によると、プロペシアを使用してEDを発症する確率は1.8%です。国内のプロペシア使用者は公式には50万人とされていますので、EDを発症しているケースは9000人ということになります。これは少ないとは言い切れない数なのではないでしょうか。
若年層でAGAを発症するケースもありますが、プロペシアを投与してEDになってしまうと、AGA以上に深刻な悩みとなりかねません。
このため、FDA(米食品医薬品局)は2015年、プロペシアの副作用としてEDが起きる可能性があることを明示するように要請しています。
【参考元:http://www.cbsnews.com/news/fda-adds-sexual-side-effects-warning-to-baldness-drug-propecia/】
精子減少
米誌「Fertility and Sterility」によると、プロペシアの主成分であるフィナステリドには、精子を減少させてしまう副作用もあることが分かっています。
同誌によるとフィナステリドを服用していた男性の精子の数を調べたところ、平均で1ミリリットル当たり1320万個にまで減少していたことが分かったのです。
1500万個を切ると男性不妊症とされていますので、妊活中の男性にとっては致命的といっていい数字です。
【出典元:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20131224-OYTEW54278/】
ところがフィナステリドの投与を中止したところ、精子の数は4225万個にまで回復し、その後も精子の減少が起きなかったのです。明らかにフィナステリドが精子減少の原因といっていいでしょう。
ちなみに、プロペシアの注意書きにも副作用として「精子減少」がはっきりと書かれています。
【出典元:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf】
男性ホルモンの減少は、いろいろなところに影響を及ぼしているようです。
発癌性
FDAは2011年、フィナステリドに悪性度の高い前立腺癌を発生させるリスクがあるとして、発癌性について明記するように製薬メーカーに指導しています。
この指導に従い、プロペシアも発癌性についてのリスクが明記されています。現時点ではフィナステリドの発癌性については賛否両論ありますが、不安材料であることは間違いありません。
血中のフィナステリド濃度をチェックしてくれる医療機関ならともかく、通販で購入して服用するのは極めて危険としか言いようがありません。
プロペシアはAGAクリニックで処方を!
プロペシアにはこれだけの副作用があるのです。通販で購入して副作用が出てしまった場合、医療関係者でない限り自己責任で対処できるレベルを超えていますので、どうしようもなくなってしまいます。
その点、AGAクリニックでしたらプロペシアの扱いに慣れていますし、副作用が起きたときの対処ノウハウも豊富です。副作用が起きたときのリスクを考えると、高価ではあってもAGAクリニックで処方してもらう方が安心度は高いのではないでしょうか。
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